No.178

海辺のミラージュ

YouTube Platform

※外部プレイヤーにて直接再生されます

🤫

Anonymity Policy

本フェスは匿名性を楽しむイベントです。SNS等での制作者の特定や推測に関する投稿は、投票期間終了後までお控えいただけますようお願い申し上げます。

LYRICS

潮の匂いがした
錆びた手すりが
光を飲んだ

坂を駆け下りた
呼吸だけ遅れた
制服の背中に
影が縫いついた
自転車が倒れて
車輪だけ回った
笑い声が踏切の
向こうで途切れた

水色の標識
半分剥がれたまま
名前を呼んだら
消えそうで言えなくて
僕らは黙って
風に溶けた

青く 青く
網膜に残ったまま
走れ 走れ
影を追い越して
水平線の向こうへ
声だけ先に行け
僕らはまだ
終わり方を知らない

風が鳴っていた
光が揺れていた
それだけだった

防波堤の上
靴ひもがほどけた
雨上がりの道
空だけが映ってた
信号待ちの闇
やけに具体的で
帰れない理由を
ポケットに押し込んだ

終わった時間は
どこにも消えずに
触れられなかった手の形で
ミラージュ…まだそこにあった

青く 青く
網膜に残ったまま
走れ 走れ
影を追い越して
水平線の向こうへ
声だけ先に行け
僕らはまだ
終わり方を知らない

青く 青く
涙は 忘れ物
走れ 走れ
足音が消えても
終わりのベルが
鳴らない場所
僕らはまだ
あの午後のままで

潮の匂いがした
遠くで踏切が鳴った
誰も振り返らなかった
空だけが続いていた
🌐 **テーマ分析**
潮の匂い、錆びた手すり、そして「終わり方を知らない」僕たち。過ぎ去った夏の情景が、現在進行形の「痛み」として網膜に焼き付いたまま消えない、至高のノスタルジック・レクイエムです。ミラージュ(蜃気楼)のように、触れようとすると消えてしまうけれど、心の中では確実に「そこにあり続ける」過去。本作は、失われた時間への葬送であると同時に、その痛みを抱えたまま生きていく覚悟を歌っています。

⚙️ **歌詞の工夫点**
「呼吸だけ遅れた」「影が縫いついた」といった、時間が止まったような静止画的表現が、失われた時間への執着と喪失感を鮮明に浮き彫りにします。踏切の音や信号待ちの闇といった、ありふれた日常のパーツが「やけに具体的」に迫ってくることで、記憶の生々しさと、現在の孤独とのコントラストを際立たせています。

🎤 **注目すべきパンチライン**
**「僕らはまだ 終わり方を知らない」**
物理的な季節は巡っても、心の中の「あの午後」を終わらせることができない。青春の永遠の未完成さと、それが故に輝き続ける切なさを、これ以上ないほど美しく、そして残酷に射抜いた決定的な一節です。
Lyrics Analysis generated by Google Gemini AI