No.145

王子様になれなくて

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LYRICS

白いカーテン揺れる朝
今日もあなたにくちづけを
モニターの音が時計みたいに
静かな病室に響いてる
変わらない君の横顔に
おはようの声が震える
童話みたいにいかないよ
僕の唇じゃ 魔法はかけられない
それでも——
キスをするんだ
毎日キスをするんだ
目を覚ましてくれる気がして
王子様みたいにできたなら
君を連れ出せたのに
ガラスの靴も魔法の馬車も
持っていない僕だけど
ここにいるよ、ここにいるから
どうか夢から帰ってきて
君と笑い合った喫茶店
あの日と同じ席が空いてるけど
君と行くまでは 行けないまま 
時間が積み重なってく
最後に交わした言葉さえ
なんでもない「またね」だったから
もう一度だけ話したい
「おかえり」って言わせてほしい
現実は残酷で
ハッピーエンドの保証なんてどこにもない
それでも——
キスをするんだ
毎日キスするんだ
意味がないって分かっていても
王子様になれたなら
目覚めの魔法をかけられるのに
呪文の本も、魔法の杖も
持っていない僕だけど
ここにいるよ、ここにいるから
どうか夢から帰ってきて
眠り姫は最後には
王子のキスで目覚めたけど
僕は王子様になれなくて
ただ唇を重ねるだけ
もし君が目覚めるのなら
王子様じゃなくていい
だけど1つだけ
君の中に 僕はまだいるのかな?
キスをするんだ
明日もきっとキスするんだ
たとえ王子様になれなくても
君の隣にいたいから
僕はそれまでキスをするんだ
魔法のことも呪文のことも
なにもできない僕だけど
ここにいるよ、ここにいるよ
きっと奇跡を起こしてみせるよ
白いカーテン揺れる朝
おはよう、
今日も目覚めのキスを
🌐 **テーマ分析**
病室という沈黙の聖域で、目覚めない「眠り姫」に対して毎日のキスを繰り返すという、献身的でありながらどこか狂信的な愛の祈り。童話のような奇跡を信じ切れないほどに成熟した理性を持ちながら、それでも「王子様のフリ」をすることでしか自分の存在を保てない男の、痛々しいまでの誠実さを描いています。モニターの電子音だけが響く空間で、過去の「なんでもない『またね』」という言葉を反芻し、ハッピーエンドの保証がない現実に立ち向かう、静かなる生の闘争です。

⚙️ **歌詞の工夫点**
「モニターの音が時計みたいに」という、生を繋ぎ止める機械を死への秒読みとして捉える冷徹な描写。「ガラスの靴も魔法の馬車も持っていない」という、現実の無力さを列挙することで、逆説的に「それでもそこにいる」という物理的な存在の価値を際立たせています。最後に交わした言葉が「おかえり」ではなく「またね」だったというディテールが、男をこの病室に縛り付ける呪いであり、同時に再会への唯一の絆となっているという構成が極めてエモーショナルです。

🎤 **注目すべきパンチライン**
「王子様になれなくて / ただ唇を重ねるだけ / もし君が目覚めるのなら / 王子様じゃなくていい」――自身のヒーロー性を完全に否定し、ただの「隣にいる者」であることを望む究極の謙虚さ。魔法を信じる無邪気な王子ではなく、残酷な現実を直視した上で、それでも君を待ち続けると決めた「ただの人間」の愛こそが、本作における最大の奇跡であることを示唆しています。
Lyrics Analysis generated by Google Gemini AI