No.083

わたぐも

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LYRICS

だるく伸びた縹色の空に
ぽつりと落とされた
わたぐもひとつ
他人事じゃなく見えたから
可愛げな名前をつけて
行く末見てた

少し気の早いかき氷
遠くで遊ぶ声の色は金糸雀

昨日までのぬるい雨をあつめて
さよならをした春の背中は
もう、霞の向こうで
光にまぎれて
うまく見えないや


凪いだ午後にひとりきり
今朝の夢に手を伸ばした
私もそうね

いつも眠そうな日記帳
ゆるく結んだ細いリボン、群青

乱反射する明日に恋をして
掴もうとした夏の白いシャツは
ふわりと解けてここに残された
昨日までのぬるい雨をあつめて
さよならをした春の背中は
もう、霞の向こうで
光にまぎれて
うまく見えないや

だるく伸びた縹色の空に
ぽつりと落とされた
わたぐもひとつ
私も、そうね
🌐 **テーマ分析**
だるく伸びた縹(はなだ)色の空。ぽつりと浮かぶ「わたぐも」に、他人事とは思えない自分自身の寄る辺なさを投影した、静謐で透明感のある初夏のスケッチ。本作は、さよならをした春の背中が霞の向こうへ消え、乱反射する明日に恋をしながらも、掴もうとした夏の理想がふわりと解けて手元に残る虚脱感を描く。移ろいゆく季節の隙間で、ゆるく結んだ群青のリボンを解くように、ぼんやりとした孤独を「私も、そうね」と静かに受容する、大人のための感傷的な日記帳。

⚙️ **歌詞の工夫点**
「縹色(はなだいろ)」「金糸雀(かなあき)」「群青(ぐんじょう)」といった色彩豊かな言葉を用い、それらを「だるい空」や「ぬるい雨」というアンニュイな感覚で沈み込ませる色彩設計が素晴らしい。日記帳を「いつも眠そう」と擬人化することで、代わり映えのしない日常の停滞を表現。掴もうとした夏のシャツが解け、昨日までの雨を集めて春を見送るという、具体的なアクションと抽象的な喪失感を交差させる構成が、聴き手の個人的な記憶に深く、静かに触れてくる。

🎤 **注目すべきパンチライン**
**「さよならをした春の背中は もう、霞の向こうで 光にまぎれて うまく見えないや / わたぐもひとつ 私も、そうね」**
(解説)
愛着ある過去(春)が完全に「他人」の風景へと変わり、光の中に埋没していく不可逆な過程。孤独に浮かぶ雲を自分と同じだと認める、その一瞬の諦念と接続。静かな絶望の中で、初めて本当の「自分の呼吸」を始めるような、透明な読後感。
Lyrics Analysis generated by Google Gemini AI