No.073

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LYRICS

解けた靴紐結び直そうと
視線足元ずらしたら
アリスみたいに迷い込んだ
甘いムードのデカい空洞

満員電車も交通渋滞もない
神様公認の非科学パラディーゾ
虹色の流れ星が La La Lu
お気に入りの長靴散歩しよう

ここは空想理想都市
でもきみはいないんだ
ぼくを必要な人だけのこの街に
きみは入れない

無限ポップコーン湧き出るシアター
猫を膝に乗せて朝まで過ごすよ
きみならdittoって笑うかな
1centのコイン占おうか

ヨーグルトに乗せた巣蜜
六角形の美しさにきみを想う
虹色の朝焼けに La La Lu
口笛吹いて地平線目指そうか

ここは空想理想都市
でもきみはいないんだ
ぼくを必要な人だけのこの街は
きみと交わらない

悪い夢見て飛び起きた朝
アカイハナ差し出す泣き嗤いのピエロ
「ああ、夢でよかった」
一生そう思えないことを思い出す

ドラクロワの女神きみに似てるよね
ポスターの「Love is a flower」
何を見たってきみを想う
あれは神様のミスだったんでしょ?

へびつかい座を探す癖、祈る癖
きみを、きみを■■■■■■

ここは空想理想都市
きみだけがいない街
ここは空想理想都市
きみだけがいない街

(歌詞補足)
・ditto、1centのコイン…映画「GHOST」より引用
・「Love is a flower」…ジョン・レノンの言葉を引用
・へびつかい座…死者を甦らせたと言われる医神アスクレピオスの姿をかたどる
・ピエロが差し出した「アカイハナ」…赤い鼻と紅い花(彼岸花)の2つの意味
🌐 **テーマ分析**
靴紐を結び直そうとした瞬間に迷い込んだ「空想理想都市」という名の、孤独な精神の退避場所を描いた幻想的な物語である。本作は、満員電車も渋滞もない、自分を必要とする者だけが住まう完璧な街を描きながら、その美しさのすべてが「君」というたった一人の不在を強調するための装置であるという残酷な現実を浮き彫りにしている。無限に湧き出るポップコーンや、虹色の流れ星といった甘い意匠の裏側に、二度と「夢でよかった」とは思えない現実の重みが静かに横たわる。理想郷という名の空洞で、「Love is a flower」という言葉や君に似た女神の姿を追いかけ続ける、終わりなき追憶の旅である。

⚙️ **歌詞の工夫点**
「ヨーグルトに乗せた巣蜜」や「1centのコイン」といった具体的で五感を刺激する小道具が、空想の世界に確かな質感を伴わせている。映画『GHOST』やジョン・レノンの言葉、そして死者を甦らせる「へびつかい座」といった多層的な引用が、不在の「君」への渇望を、神話的で崇高な悲劇へと昇華させている。「きみならdittoって笑うかな」という独白が、もはや返ることのない声を前提としている点が悲痛であり、理想郷という完璧なシステムが「きみだけがいない」という一点において致命的に破綻していることを、美しいハミングと共に描き出している。

🎤 **注目すべきパンチライン**
「ここは空想理想都市 / きみだけがいない街」
(解説)
どんなに完璧な世界を構築しても、最愛の人が欠けていればそこはただの広大な空洞でしかない。本作の美しくも悲しい矛盾を一言で凝縮したフレーズである。理想と現実の断絶を「きみだけがいない」という一点に集約させ、理想郷という名の孤独を鮮やかに描き出している。
Lyrics Analysis generated by Google Gemini AI