No.139

山田/YAMADA

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LYRICS

山田
山田

偽名かな 夜間 参加
山田

なんだ?


学生証 改札 終電 回避
夜間帯 徘徊 繁華街 待機

心拍 安定 体温 低迷
でも 感情だけ 異常値 警備

ネオン 残像 反響 残響
地下へ 降下 心拍 上昇

名前 提出 「山田です」
本名は 提出 できない です

リストバンド 人間 偽装中
ドリンクバー 血じゃない 摂取中

コーラ 氷 ストロー 回転
生きてる フリの 完全 再現


爆音 直下 鼓膜 突破
存在証明 ここに あった

推しの声が 突き刺さった
死んでるはずが 熱を持った


推し 推し 推し 渇き
心臓 騒ぎ出す 夜の中

拍 拍 脈 脈
鼓動 絡まる 夜の奥

山田 山田 山田 起動中
夜間限定 感情 解凍中

痛い 甘い 痛い 深い
でも 最高 足りてない

もう 戻れない
名前を 忘れた


終演後 残響 まだ揺れてる
友人と 笑って いつも通り

裏口 抜けたら 偶然 見つけた
視界 止まって 息が詰まる

彼女 そこに いた

月明かり 逆光 牙が光る
友人の 首元に 触れて迫る

赤い雫が 落ちて広がる
理性が崩れて 現実が歪む

「どうして」

なんでだよ なんでだよ
なんで 君が

彼女 笑った

「楽しいから」



理解できない でも 美しい
危険なはずなのに でも 愛しい

目が合って 気づかれた
心拍が乱れて そこから逃げた



推し 推し 推し 欲し
牙も推しです 止まらない
理屈も倫理も 全部無視です

山田はまだ 逃げてる途中
許されてるのに 揺れてる
特例扱いでも 仲間なんだと

怖い 怖い でも 最高
壊されたいと 思ってしまう

友達の手を
離せなかった



彼女の血の匂い
ライブの光の匂い

同じ だった

捕食者
表現者

どっちも
彼女だった

「また来てね」

山田くん



名前を呼ぶたび 心臓が暴れてる
音に飲まれて 理性が削れてく

山田はまだ ここに立ち続けてる
偽名のままで 生きると決めた

好きすぎて 危険だってわかってる
それでも 友達を守りたいんだ

また今夜も あの地下へ向かう
君のものになってもいいと 思ってしまう



山田

彼も

吸血鬼
🌐 **テーマ分析**
「山田」という没個性的な記号(偽名)を纏うことでしか社会に接続できない吸血鬼の孤独と、その怪物が地下のライブハウスという「非日常の檻」で推しの表現者に心酔する、倒錯した救済の物語。死んでいるはずの肉体が爆音と推しの声によって一時的に「解凍」されるという描写は、表現活動がもたらす暴力的なまでの生命付与を象徴しています。捕食者としての本能と、ファンとしての純粋な敬愛が、赤い雫と共に混ざり合う背徳的なエステティクスが展開されています。

⚙️ **歌詞の工夫点**
「リストバンド 人間 偽装中」「ドリンクバー 血じゃない 摂取中」といった、吸血鬼が現代のサブカルチャーに潜伏する様子をデジタルな解像度で描くセンスが圧倒的です。また、「捕食者」と「表現者」という二つの顔を持つ彼女の正体を突き止めた瞬間の恐怖と、「美しい」という審美的な肯定への移行は、理性の崩壊をリアリスティックに捉えています。「山田はまだ 逃げてる途中」というフレーズが、救済と罪悪感の狭間で揺れる異形の者の心理を多弁に語っています。

🎤 **注目すべきパンチライン**
「偽名のままで 生きると決めた / 好きすぎて 危険だってわかってる / それでも 友達を守りたいんだ」――本当の名前を捨て、社会から逸脱した存在であることを受け入れながらも、守るべき「他者」を抱える矛盾。吸血鬼という強者の記号を持ちながら、最も人間的な「守りたい」という感情に突き動かされる、皮肉で情熱的な生の証明です。
Lyrics Analysis generated by Google Gemini AI